皆様こんにちは。リーダーシップブログ担当の庸介(ようすけ)です。
 
現場のリーダーは、しばしば会議のファシリテーションも担います。
ファシリテーションは、会議目的を整理して「見える化」し、なおかつ参加メンバーが安心して話せる空気を作り出し、参加メンバーが、納得感を持って結論を共有できるようにするスキルです。
 
ファシリテーターは会議の導入部分で必要に応じ、ちょっとした雑談や参加者へ問いかけを「アイスブレイク」として挟みます。
「〇〇さん、最近どうですか?」
という、一言だけの投げかけでも構わないのです。
気楽なオープンクエスチョンですね。
 
この短いやり取りは、気の利いた会話でなくても大丈夫です。
スマートな問いかけやウィットに富んだジョークよりも、かえって少し不器用なほうがいいぐらいです。
なめらかなトークよりも、その後の本題において、誰もが発言しやすい空気を創出するからです。
 
ファシリテーターは、場の緊張をほぐし、参加者同士の距離を縮める役割を持ちます。
そのためには「完璧さ」よりも「人間らしさ」が大切になります。
多くの場合、人は「完璧な人」よりも「ちょっとだけ抜けている人」に安心感を覚えますよね。
 
もちろん、わざと「抜けている」ふりをする必要はありません。
しかしながら、多少の「演出」は必要です。
演出によって参加者の「発言しても否定されない」「受け止めてもらえる」という安心感の醸成を図るのです。
 
大切なのは、参加したメンバーの心を「楽しませよう」「解きほぐそう」あるいはメンバーの意見や発言に「積極的に関心を示そう」という姿勢です。
 
会議進行をスマートに仕切る演出、すなわちリーダー自身が「感心される」ような演出は必要ありません。
ですが、多少オーバーアクションでも、不器用でもいいので、メンバーの言葉に「感心して」耳を傾けつつ発言を促す演出は、非常に意義のある、真に有効な仕切りになります。
 
場の空気が少しほぐれれば、その自然な流れのまま「思わず」冗談や軽い雑談的なリアクションが出る場合もあります。
 
こうした「流れ」が出来れば、さらに場の一体感が高まり、決定事項が納得感を持ってメンバーに共有されるような、いい会議になるでしょう。
