皆様こんにちは。リーダーシップブログ担当の庸介(ようすけ)です。
先日、仕事帰りに、新潟県の郷土料理である「へぎそば」を初めて食べたのですが、つなぎに布海苔(ふのり)という海藻を使ったこのそばが予想以上においしく、「つなぎ」が作り上げた豊かな食感に心を奪われました。
さて、そこでふと思ったのは、リーダーの役割は蕎麦のつなぎのようなものではないか、ということです。
それは、近年重視されるリーダーシップの傾向が「支援型リーダーシップ」であることと関係します。支援型リーダーシップは、組織内外のステークホルダーにビジョンを提示した上で、皆でそれを共有し、対話を通じて柔軟に発展させていくタイプのリーダーシップです。
このためには、共有するビジョンをフランクに語り合うコミュニケーションの活性化もまた大切で、これも信頼関係とチームワークを強化する支援型リーダーの持つ特徴です。
こうしたリーダーは「指揮者」というより、人の能力という資源をつなげる「支援者」として振る舞い、メンバーがのびのびと力を発揮できる環境を作ることを大切にします。
つなぎとは、複数の要素の足し算ではなく、関係スタッフの資源(持ち味)を引き出し、時には化学反応を促し「コシのある」魅力的な事業を作り上げる役割を持つものです。
へぎそばのハッとするような予想を超えたおいしさを出すつなぎのように「媒介役」として、人の資源すなわちメンバーの意外な持ち味を引き出すものです。
つなぎ(布海苔)自体は目立つことはありませんが、へぎそばの美味しさを醸し出すためには必要不可欠な存在。まさに支援型のリーダーシップとは、そうした人の資源の掛け算を生み出すものなのです。
従業員や協働者・顧客・地域社会といったステークホルダーの想いを「つなぎ」 、潜在的な持ち味や伸びしろを引き出す。そして、明日へ「つなぎ」、良き未来の可能性を引き出す。
人をつなぎ、時代をつなぐリーダーシップ。
それが、へぎそばの味わいを出す「つなぎ」のようなリーダーシップの魅力なのではないか?
そう考える今日この頃です。