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23. アントニオ猪木「風車の理論」に学ぶリーダーシップ~相手の力を引き出す思想~

皆様こんにちは。リーダーシップブログ担当の新井 庸介です。
 

今、ビジネスの現場においてリーダーシップの定義が変わりつつあります。
かつてのように、リーダーが力や知識でメンバーを牽引するだけでは、多様な人材の主体性を引き出すことは困難です。
 

そこで、昭和から平成のプロレス界を牽引した燃える闘魂 アントニオ猪木さんの「風車の理論」が、現代リーダーシップを実現するための強力なヒントを示唆してくれます。
 
 

猪木さんの掲げた「風車の理論」とは何でしょうか。
 

風(相手の力)が強いほど、風車(自分の力)もよく回る。
転じて、相手の力を限界以上に引き出し、会場の熱気を高めた上で、自分がさらにその上の力を出して相手を制する、という理論です。
 

 

これは、人材育成やチームビルディングの文脈に置き換えると、驚くほど現代にふさわしいリーダー像に合致します。
 

風車の理論を、身近なビジネス現場で実践できるのが、定期的な「1on1ミーティング」の場です。
まずは相手の意見や提案、ときには不満であっても「受ける」ことがスタートです。
しかし、受けるだけでは単なる「優しい上司」で終わってしまいます。
 

ビジネスの現場には、様々な風が吹きます。
 

例えば、メンバーが胸の内に抱えるキャリアへの願望や仕事へのこだわりといった〝プラスの風〟は、それがチームの成功にどう直結するのかをイメージさせる「言語化」によって、メンバーの当事者意識や貢献意欲を飛躍的に高めます。
 

難しいのは、不平、不満、苛立ちといった〝負の風〟が吹いた時です。
ネガティブな感情は、抑え込めば、さらなる反発を招きます。
「その問題を解決するために、あなたならどうアプローチする?」と問いかけるのもひとつの方法です。
 

さらに、欲がなく、熱量が低いタイプのメンバーを動かすには、小さな風でも「あなたが風車を動かしている」というメッセージが必要です。
「あなただから頼むのだ」という、指示の理由を一言添える等の工夫も有効です。
 

メンバーの考えを受け止め、その本来のポテンシャルを引き出せば、「5」や「6」だった本人の力は「8」や「9」にまで引き上げられます。
 

良きリーダーは、微風も強風も、時には突風も、すべてを受け止めながら回転し、自身の経験、大局的な判断力、そして責任を背負う覚悟という「10の力」で、チームを勝利(成果)へと導くのです。
 
 

アントニオ猪木さんの「風車の理論」は、決して過去のプロレス思想に留まるものではなく、現代のリーダーが身につけるべき、人間と組織の力を最大化する汎用性ある思想と言えます。

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