皆様こんにちは。リーダーシップブログ担当の新井 庸介です。
本日のトピックは、心理的安全性の土台をつくる実践方法とツールの具体例についてです。
「心理的安全性」とは、会議や仕事の現場において、チームメンバーが否定や不利益を恐れることなく、自身の考えや疑問を率直に提示し、組織の成果に主体的に貢献できる状態を指します。
もちろん、心理的安全性の構築は一朝一夕にできるものではありません。
単なる和やかなチームづくりや、気分的な安全性の演出だけでは決して成り立ちません。
かと言って、決して難度の高い課題ではありません。
実現のためには仕組みづくりがポイントとなります。
心理的安全性をつくるひとつの有効なアプローチとして、あえて「いきなり発言させない」方法について今回はお話しします。
よくある次のような会議風景を思い起こしてください。
「何か意見はあるか」と唐突に問われる場面です。
このとき、大半のビジネスパーソンは、多少なりとも心理的負荷を感じるはずです。
これでは、メンバーから意見を引き出そうとしても、その意図がかえってメンバーの気持ちを萎縮させてしまいます。
たとえ意見が出されても、結局同じ人たちの声に偏ってしまう可能性もあります。
現場で即効性を発揮するのは、会議の〝ライブ空間〟に身を置く前に、あらかじめ参加メンバーが自分の考えを言語化する準備です。
例えば、会議の24時間前までに共有スプレッドシートへ解決すべき課題を記入してもらう。
あるいは、オンラインツールを活用した掲示板で簡易的なコメントを投稿してもらう。
こうしたシンプルなツールの活用と共有が、会議の発言に柔軟性と活気を与えます。
ポイントは、フォーマットに沿うことを義務付けず、内容を制約しない原則の尊重です。
完璧な回答を求める必要はありません。
不完全なメモレベルで構わないのです。
まずは一人ひとりの内面にある思考や感情を発信し、共有する姿勢が大切です。
静かな書き込みが、対面での発言の呼び水となります。
個々人の内発的な想いがチームのやる気を引き出す可能性もあります。
さらに、一人の暗黙知がチームの資産に変わるきっかけにもなり得るのです。
次第にチーム内に「何を言っても受け入れられる」という確信が生まれればしめたものです。
日々の小さな仕組みをデザインする力にこそ、リーダーの手腕が発揮されます。
それは、いわゆる天性の「リーダーシップ」とは違う習得可能なスキルです。
リーダーシップは特別な能力ではない。
そんな気づきにもつながります。
次回の会議でこうした視点を取り入れ、より活発な議論につながるよう、事前の準備と共有の方法を見直してみませんか。
