メニュー

27. 偶発性を引き込みチャンスに変える~リーダーに求められる姿勢~

皆様こんにちは。リーダーシップブログ担当の新井 庸介です。
 

私たちには誰しも、周りの空気感や前例に答えを求めて予定調和を好む傾向があります。

しかしその一方では、今の状況のままでは将来の見通しが立たず、先行きの不安も感じています。

 

そんなときにヒントになるのが、スタンフォード大学のクランボルツ教授が提唱した「プランド・ハプンスタンス(計画的偶発性)理論」です。

 

「キャリアの約8割は予期せぬ偶然によって決まり、その偶然は自らの行動でチャンスに変えられる」という考え方です。

 

私自身の経験では、本業の合間を縫って行っている健康体操の指導におけるキャリアの広がりが、そんな実例のひとつです。

 

かつて自身が体調を崩して指導を離れていた時期に、メンターであるヨガの師匠からストレッチ講座の担当を頼まれ、それが復帰と健康回復のきっかけとなりました。

 

専門はピラティスでしたので、少し分野が異なりましたが、師匠からの信頼に応えて引き受けたその講座は、結果として最も長く続く活動に発展しました。

 

 

「計画的(Planned)」と「偶発性(Happenstance)」は本来相反する言葉です。
自分やチームにとってのチャンスが巡ってくるのをただ待つのではなく、その偶然を引き寄せるために意識的に計画し、自ら行動する考え方がこの理論の真骨頂です。

 

ビジネスにおけるイノベーションは、すべてが事前の計算や予測通りに進むものばかりではありません。

予期せぬ出会いやトラブルといった偶発的な要素が、新たなブレイクスルーの引き金となることもあるのです。

 

  

そしてリーダーシップの神髄とは、この偶然をあえて新しいビジネス展開の種として引き寄せるチームづくりにあります。

同理論では偶然を引き寄せる『5つのスキル(好奇心、持続性、柔軟性、楽観性、冒険心)』が重要とされています。

 

リーダー自らがコンフォートゾーン(慣れ親しんだ安全地帯)を抜け出し、変化を楽しむ姿を見せることによって、失敗を恐れぬ空気が醸成されます。

 

 

それがメンバーの好奇心を、冒険心を、楽観性を支え、チームに挑戦の風土を根付かせます。
言葉で指示するのではなく、背中で見せるリーダーは自らの行動で部下の心を動かします。

こうして心理的安全性が保証されると、チームにはタスクに持続的に取り組む粘り強い行動や柔軟な発想が生まれます。

 

 

しばしばリーダーシップの手本にされる山本五十六の「やってみせ、言って聞かせて、させてみて」の文体を真似れば——

 

「背を見せて、一歩踏み出し、巻き込んで、縁(えにし)をたぐれば、チャンス豊穣」です。

 

提案書や企画は、1回却下されてもブラッシュアップして出し続ける。
地味なタスクやリサーチも、信頼構築の土台と捉えて丁寧にこなす。
急なプロジェクト変更や人事異動も、新しいスキルを学ぶ機会と捉え取り組む。

 

ただ待つのではなく、自ら一歩を踏み出し未知の出会い ——まさしく『運命の邂逅(かいこう)』をたぐり寄せ、それを確かな価値へと変えていく。

それこそが、メンバーの強靭でワクワクする働き方を支える真のリーダーシップなのです。

お問い合わせ

善なる戦略で
後世に灯りを

お電話でのお問い合わせ
(平日10:00〜18:00)